公園逍遥吟句選集
令和4年度公園逍遥吟句
「公園逍遥吟句」は、総合公園管理棟にある、投句箱に投稿された、公園の四季や表情を読んだ俳句を、毎年、俳句の識者の方々に選句していただいたものです。
応募期間 令和4年5月1日~令和5年2月28日
開 函 令和5年3月1日
選考協力 加須市騎西俳句連盟
応募総数 269句
選考結果 特選2句 入選3句 佳作12句
特選
あじさいや実らぬ恋の歌碑四首 | 小林弘和 | 埼玉県幸手市 |
満開といふしづけさの蕎麦の花 | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
入選
揚雲雀天下取るまで降りてこず | 山崎マサ子 | 茨城県古河市 |
梅雨曇頭うずうずして来たる | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
子はすぐに母を追ひかけ寒日和 | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
佳作
夏めくや光る孔雀の玉模様 | 吉澤愛子 | 埼玉県幸手市 |
手の届く高さに咲きぬ山ぼうし | 新井久子 | 茨城県五霞町 |
鶏頭や自律神経破裂音 | 大塚昭夫 | 栃木県小山市 |
ゆれてゐる時が倖せ浮寝鳥 | 山崎マサ子 | 茨城県古河市 |
今生の楽園なるや大賀蓮 | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
おほかたは呆けてしまひ芒の穂 | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
桐は実にきつぱりと空晴れ上がり | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
牛蛙朝から苛立つ声を挙げ | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
したたかに日の照る二百二十日かな | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
晴天や冬禽の声歯切れよし | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
蒼天へ千手伸ばす冬欅 | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
若葉風伏せ牛大きくたくましく | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
令和5年桃まつり俳句大会
応募期間 令和5年3月1日~令和5年4月30日
開 函 令和5年5月1日
選考協力 加須市騎西俳句連盟
応募総数 64句
選考結果 特選1句 入選4句 佳作6句
特選
新しき命のだっこ桃の花 | 田沼起子 | 埼玉県加須市 |
入選
花の庭しなやかに巫女歩きけり | 大野佳子 | 埼玉県さいたま市 |
ぶらんこを揺らして帰り道につく | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
絮たんぽぽ爆発寸前かも知れず | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
携帯におさめて帰る桃の花 | 宮本チエ | 埼玉県久喜市 |
佳作
野良仕事腰を据えたる春の山 | 大塚昭夫 | 栃木県小山市 |
円卓にゆるりと桃の花仰ぐ | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
日の差せば緋のあたらしきつつじかな | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
全速の単独行の春の蜂 | 梅田ひろし | 埼玉県久喜市 |
大口を開けてしまいぬチュリップ | 宮本チエ | 埼玉県久喜市 |
横文字につけぬ思ひや山笑ふ | 宮本チエ | 埼玉県久喜市 |