花桃(矢口)は桃林全域に渡り「終わり」です。その他一部種類は見頃となっています。場所により差ががあり、陽当たり、品種や個体差によりこれから見頃となるものもあります。

開花は園内の南側より順次北に進んでいくため、先に開花したものから色あせや出葉が進みます。
花桃は桜と異なり、少しずつ散っていきますので、比較的長い期間お楽しみいただけます。

種類ごとの特徴と開花状況は、下部に記載しています。

写真左右端、園内の約9割を占める種「矢口」は、終わりです。中央に写っているホウキ状の樹形が特徴の「照手桃」は、種類により紅白様々、見頃を迎えています。桃林に点在しますので、探してみてください。(3/26 10時頃撮影)

本数は少ないですが、菊に似た花が特徴の「菊桃」も5分咲きから見頃を迎えそうです。民家園(古民家)の東側、駐車場、公園北側にあります。(3/28 昼撮影)

源平は5分から一部見頃です。(3/29 撮影)

■種類ごとの特徴、開花状況など■

【寒白(カンパク)】・・・終了
※八重咲き、白色。開花は矢口よりやや早め。徳源院跡周辺ほか園内に数本程度。

【矢口(ヤグチ)】・・・終了
※八重咲きでソメイヨシノよりも濃いピンク色。全体の約9割がこの種。

【寿星桃(ジュセイトウ)】・・・散り始め
※一重、八重咲きの低木。色は白、ピンク、混合など様々。矢口より遅れて開花。旧正門付近、パークフロント駐車場を中心に約50本。

【源平】・・・5分~一部見頃。場所、個体差のバラつきが大きいです。
※八重咲き。一本の木に紅白、または紅白の絞り(1輪に混ざる)の花が咲く。気候条件等で割合が異なるため、源平合戦に見立ててその名が付いた。寿星桃と同じかやや遅れて開花。パークフロント駐車場を中心に園内に点在。約50本。

【菊桃】・・・5分程度~見頃。
※菊の花に似た花弁。一番最後に開花。民家園東側ほか園内に約十数本程度。

【照手】・・・見頃
※八重咲き。枝が上に向く、ホウキ状の樹形が特徴。色は種によって紅白様々。開花時期は寿星桃とほぼ同じ。園内各所に点在。

◎クビアカツヤカミキリの被害により、寒白及び菊桃については残存本数が少なくなっております。

花桃は病害虫に弱く樹齢の短い樹木です。一般的な病害虫に加え、近年拡大している外来種「クビアカツヤカミキリ」の被害や枯損による伐採などもあり、例年に比べ多少見劣りするかもしれません。しかしながら、皆様からのご寄付や実生苗の活用などにより、毎年植樹を行っていますので、これからの成長を楽しみにしていただけたらと思います。皆様に綺麗な花桃をお楽しみいただくために、毎日の巡回による病害虫の確認、駆除や薬剤による防除などを適切に実施しています。